アスベストは、石綿とも呼ばれる天然に産出される鉱物繊維です。6種類の存在が確認されていますが、国内ではクリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)の3種類のみの使用とされていました。ところが平成20年になって残りの3種類(トレモライト、アクチノライト、アンソフィライト)の使用が確認され、6種類すべての使用が確認されました。アスベストの特性・柔軟かつ摩耗に耐える(耐摩耗性)・酸・アルカリ等の薬品に侵されにくい(耐薬品性)・腐らないうえ、変化しにくい(耐腐食性)・熱・電気を通しにくい(絶縁性)・他の物質との密着性に優れている(親和性)アスベストには多くの特性が有り、建材・工業製品・民生用として多種多様に使用されました。
アスベストの繊維は非常に細く、浮遊しやすい為に人体に吸収吸入されやすい性質があります。アスベストそのものに毒性は有りません、また、空気中に浮遊している微量のアスベストを吸入しても人体が異物と判断し痰や尿などで排出されます。ところが日常慢性的に吸引したり、一度に大量のアスベストを吸引すると体外に排出されにくくなります。そして肺の中に残るとさまざまな病気の原因になります。具体的には、肺がんや悪性中皮腫、アスベスト肺などが発病しやすくなっています。現在確認されているアスベストによる健康被害の多くは、作業現場などで飛散したアスベストの吸込みによるものですが、最近はアスベスト含有建材などの工場周辺で生活されていた方々が被害に遭うケースが増えてきました。ただし、現在ではアスベスト含有製品の製造などは禁止されていますので、今後はビルなどの解体(改修)や吹付けアスベスト材の経年劣化などにより、アスベストの飛散が心配されています。以下の図は、アスベストの種類別の発がん性の脅威を示しています。特にクロシドライト(青石綿)が発がん性が高いと言われています。
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アスベストは、熱・薬品・摩擦などに強く、絶縁性や耐久性が高いために建築資材をはじめ3000を超すさまざまな用途に用いられました。そのうちの約9割が建築製品として利用されており、屋根のセメント材や壁材、外装材、内装材等に使用されました。ただ、当時施工された物は残っていますが、現在ではアスベストの製造および使用を禁止しています。