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閑想閑話:石綿(アスベスト)を扱う紡織産業が盛んだった… /島根

[2011年09月05日]

閑想閑話:石綿(アスベスト)を扱う紡織産業が盛んだった… /島根

毎日新聞 9月4日(日)14時17分配信

 石綿(アスベスト)を扱う紡織産業が盛んだった大阪南部・泉南地域の元工場労働者らが健康被害に対する国の責任を問うた「泉南アスベスト訴訟」。大阪高裁は先月25日、元労働者らに逆転敗訴の判決を言い渡した。判決については、司法の専門家から被害者救済重視の近年の流れと逆行し産業発展重視の内容、との評も聞こえる▲昨年5月の1審・大阪地裁判決では、私も取材班の1人として多くの原告にお話をうかがった。肺を患う原告の1人は石綿が舞う工場と壁一枚隔てた社宅で息子を育てた。約40年が経過した今、「息子が咳き込むと、『もしかして石綿の影響では……』と不安になる」と子どもを心配して続けていた▲県内もこの訴訟と無縁ではない。原告には、隠岐の出身者も含まれているのだ。隠岐から泉南へ就職した人は二十数人いるという調査もある。長い時間をかけ深刻な症状が現れ「静かな時限爆弾」とも呼ばれる石綿。その被害の重大さと健康への影響を多くの人に知ってほしい。